ハモニカクリームズから皆様へ
ハモニカクリームズから皆様へ
この度、突然ですが2013年8月31日をもちましてバウロン奏者のトシバウロンが正式にメンバーから脱退することとなりました。
幾度となく話合いを重ねた末、お互いの音楽の発展のために得た結論です。 バンド結成の翌々年より本格的にメンバーとして活動し、3年半に渡って様々な面でバンドを支えてもらいました。
尚、今年9月のライヴではバンドのサポートミュージシャンとしてアンコール出演をする予定です。
これまで活動してきた4人は今後もバンド、個人としてお互いに刺激を受けあい生きていくことを願います。
また、我々のアンサンブルを好きになって応援して下さった皆様には深く感謝の念を申し上げます。 そしてこれからのトシバウロンと、ハモニカクリームズの新たな出発と音楽の発展をどうか見守って頂ければと思います。
ハモニカクリームズは9月1日より清野、長尾、大渕が作る楽曲を中心とした 「 3人+α 」 という新体勢へ移行し、より新たなサウンドを求め、常に挑戦的な姿勢で音楽に臨みます。
この夏、4人のフルパワーをスペインに刻みつけて帰ってきます。
宜しければ、密やかに応援していて下さい。
2013年7月9日
ハモニカクリームズ代表
清野 美土
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以下、トシバウロンより
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ハモニカクリームズ脱退のお知らせ
トシです。突然の発表でビックリされた方も多いかもしれません。今回のヨーロッパツアー2013終了後に、ハモニカクリームズから脱退することになりました。
少し前、ある友人のミュージシャンがあるバンドの脱退の理由を単刀直入に訊かれて(「なんで辞めたの?」みたいな感じで)「簡単には答えられないなあ」とこぼしていました。その傍らにいて、その気持ちはとてもよくわかりました。
よく「音楽性の違いで」とありますが、音楽性はもちろん皆違います。違いが気になるようになったのは何故か、ということですよね。
ハモニカクリームズは、音楽性はおろか、価値観も全然違うバンドでした。血液型も全員違う。何を大事にするかがそれぞれバラバラで、全員の意見がピタリと揃うことは滅多にありませんでした。
そういう混沌を内包し、その状態を良しとするリーダー清野美土の考え方がそもそも好きだったし尊敬しています。大げさではなく、社会の縮図がこの小さな共同体に詰め込まれている気がしていました。
しかし価値観の違いは、自分にとって大きなストレスでした。バンドをやっていくに従って、自分には受け入れられるキャパが随分少ないなと感じたこともしばしばです。そういう意味でこのバンドからは多くのことを学びました。
また人との距離感もいつも問題でした。近いと多くのことを求めすぎるきらいがあります。それが衝突にもつながります。もう少し距離をとりたいという気持ちが次第に強くなり、それが収まらずこのような結論となりました。
バンドの皆に迷惑をかけているのは重々承知しています。そして何より、これからの活躍を期待していたファンの皆さんには申し訳ありません。
あの素晴らしいと思っていたグルーヴは偽りだったのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、演奏していたときの高揚感は半端なかった、と断言します。このバンドのグルーヴは、どのバンドにも作り出せないものがありました。
ハモニカクリームズはこれから新体制で臨むことになります。勝手をいいますが、皆さんにはどうかその成長を見守っていただきたく思います。自分も、これからバンドを離れ、少し気持ちを整えて、活躍を見守っていきたいと思っています。
最後になりますが、美土、愛子、長尾さん、今までありがとう。
トシバウロン